先日、プロのコーチ業をやっているAさんと話す機会があった。
Aさんはプロ中のプロで、実力も相当高い人だ。すでに現役を引退し、今は多くのバドミントン愛好家を指導している。
Aさんの講習は募集から数時間で満杯になってしまうほど人気のコーチだ。
またジュニアの育成にも力を入れていて、将来はオリンピック選手を育てたい、という密かな夢も持っている。
そんなAさんが、こう言っているので、ポイントをまとめてみた。
「人のふり見て我がふり直せ。なんですよ。」
コーチが誰かのフォームのまずさを指摘し、それを指導している時、それは自分のことでもある、と気が付いてほしい、と言う。
つまり、多くの講習参加者は、他の人が直されているポイントについては、耳を傾けない、というのだ。でも実は、それはあなた自身にも当てはまることなんですよ、と言いたいと言う。
もし、たとえそうじゃなかったとしても(他の人への指摘が自分には当てはまっていなかったとしても)、自分のこととしてとらえて聞いてほしい。
すると、必ず新たな発見があるのだ。
ヘタな人ほど、人の指導には無頓着。自分に対して直接指導されたことだけは、真剣に受け止める。
つまり、他の人への指導は自分のことではない、と思っているのだ。
何もやっていない時は観察をすること
たとえば他の人がゲームをやっている時、自分の順番が回ってこない時、どうしているか?
休憩したり、水を飲んだりする時間ももちろん必要だけれど、こんな時もボーっとしている暇はない。
「何もやっていない時は、ぜひ他の人の観察をしてほしい」、と言う。
他の人はどんなふうに打っているのか、どんなふうにローテーションしているのか、など観察するポイントはたくさんある。
他の人を観察することによって、キレイなフォームを学べたり、自分の直すべきところを確認できたりするのだ。
学んだら、オーバーリアクションで答える
コーチから、あるいは上級者から指導されたり指摘されたりした箇所を自分のものにするためには、こういった工夫が必要、とAさんは言う。
「自分を変化させるには、オーバーリアクションで答える必要があるんですよ。」

オーバーリアクション!
たいていの人は、コーチが言ったことに対して納得してくれると言う。けれども、じゃあやってみてください、と言ってやらせると何も変わっていないのだ。
でも本人は言われたとおりにやっているつもりになっている。でも実際にはそうなっていない。
だから、理解できたら、修正すべき部分を、オーバーリアクトするべきだ、と言う。
たとえばバックハンドレシーブの時、左手をすばやく後ろに引いて、半身になる、と言われたら、自分では、これはちょっとやりすぎじゃないか、というぐらいまで左手を大きく引いて、大きく横向きになる。
これじゃ後ろ向きになっちゃっているよ、と思えるぐらいでちょうどいいぐらいなのだ。
このぐらいオーバーリアクトすれば、他の人から見て、あ、変わったな、と思えるのだ。
大人バド部のみんな
上手になりたいと思ったら気をつけることをまとめると、こうだ
①人のふり見て我がふり直せ
②何もやっていない時は他の人の観察をしろ
③学んだら、オーバーリアクションで対応 さ、今日も部活動頑張ろう!
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