スマッシュの手投げの極意って、なんのこっちゃ、と思うかもしれない。タゴケン動画ファンの皆さんには、ピンとくるものがあると思う。
まずはタゴケン動画を紹介したい。かなり長いので、エッセンスだけくみ取りたい人は、6分50秒のところから13分20秒ぐらいまでの、7分ぐらいの中身をじっくり観てほしい。
ここでタゴケンが言っていること、すんごく重要。本当に重要。
ただし、この動画の意味をきちんとくみ取れるのは、初中級~中級以上の人。初級や初心者は、言っていることは理解できても、受け取り方がおそらく浅いと思う。
普段から、スマッシュに苦手意識がある人がこの動画をちゃんと理解して、ちゃんと練習できれば、ものすごく質のよいスマッシュが打てるようになる、と自分は確信している。
さて、自分はこの動画が公開されてからすぐに閲覧。そしてさっそく自主練を開始した。
悲しいかな、自分はスマッシュへの苦手意識はそれほど持ってはいなかったのにもかかわらず、タゴケンの言う、ダメな例にぴったりと当てはまっていた。
ダメな例のひとつは、手投げをした時、シャトルが地面につきささってしまう、いわゆる地球打ちになってしまう。というもの。
ガクゼン。
さあ、そこから練習の日々が始まった。
手投げ練習を開始したけれど
理想的には10球を4セット。これをできれば一日のどこかで最低2回行う。
自宅はそれほど広くはないのだが、なんとか場所を確保し、練習を行った。
タゴケンの言う注意点のひとつ、利き手と反対(自分は右利き)の左手を高く上げること、そして投げる直前は、右足に体重を乗せるけれど、これから前に行きますよ、という体制で後ろに重心を置くこと、腕の力で飛ばさないこと、体全体を使って投げること、高すぎない、低すぎない、ちょうどよい高さを保つこと、など諸々の注意点を頭に入れて毎日のように練習。
練習を開始してから1か月ほどたった11月後半。すこしずつ飛距離が伸びてきた。
しかし、まだネットを超えてくれない。何かが違うのだ。
その何かを探しながら、それでも毎日のように練習を行う。
手投げのコツがようやくわかった
そして本日、自宅でこの手投げ練習を行っていたら、いままで一番遠くに飛んでくれたのだ。それも結構よい高さで。
これはどういうことか?
自分の中で、はっきりとわかったことがひとつあった。それを実行したら距離がここ数日でぐーんと伸びてきたのだ。
10月初旬から開始して、2か月ほど。ようやうコツをつかむことができたと確信。
打つ時に犯していた最大の悪いクセ
実は手投げ練習を開始してからというもの、どんなにやってもネット越えができず、何かが足りない、何かが違う、まだコツを把握しきれていない、とずっと思っていた。
そんな中、先週バドミントン教室に参加した際、クリアを打つ時に自分が犯しているフォームの悪いクセ、をコーチに指摘されたのだ。
自分の悪いクセ、それは打つ時に、手と腰が同時に出てしまう、というもの。たとえばクリアでもスマッシュでも、打つ直前に半身になることは非常に意識しているから、それは良い点なのだが、その直後、打つ時に腰の回転と腕の振り下ろしが同時になり、結局正面を向いた状態でシャトルを打っている、ということが発覚した。
これではせっかく半身になっているのに、まったく意味がない。
ド初級者と同じく、正面打ちになってしまっている、ということがわかったのだ。
これはかなりのショック。
だからスマッシュが浮いたり、力強く打ったつもりが、ヘナヘナ球だったり、クリアを思いきり打っても、バックバウンダリーまで全然飛んでいなかったり、ということになってしまうのだ。
そうかー。そういうことか。
これではっきりと自分のショットが思うように飛んでくれない原因がわかった。
これがハッキリとわかった日は、記念日になるぐらい、自分にとって非常に重要な瞬間だった。
クセ改善しながら手投げ練習
さて、このクセをなおすべく、フォームの見直しを開始した。それは、腰の回転を先に行ってから腕を振る、ということを意識するクセをつけるようにするというもの。
この意識を忘れずに、さっそく手投げ練習の再開だ。
すると、びっくりすることが起こった。
なんと、今まで一度も超えられなかった、目標としている床の場所があるのだが、そこに到達するようになったのだ。開始してわずか二回目の出来事だ。
これにはたまげた。
変えたのは、わずかに腰の回転の後に腕を振る、ということだけ。
これだけで数十センチの飛距離の違いが出た。自分にとっては思いがけないことだったし、やっぱり腰の回転と腕の振りの関係性はものすごく大切なことだったんだ。
過去に野球をやっていたり、ボール投げが得意だった人にとっては、ネット越えなんて楽勝だろう。
しかしそれをやっていない人やボール投げが不得意な人は、このネット越えは非常に大変。自分は後者の部類だ。
それは、この腰の回転が自然にできている人と、意識しなければできない人との差なのである。
ようやくスタートラインに立った、手投げ練習。あとは実際のコート上で、この投げ方で果たしてネットを超えられているかどうか、を確認するのみだ。
おそらくこの方法で練習を重ねていけば、浮かない、ネットにひっかからない質のよいスマッシュが打てるようになると確信している。そしてそれは同時にクリアの飛距離を伸ばせるようになることにもつながる。
さあ、大人バド部のみんな
スマッシュが苦手な人、クリアを飛ばしたい人はこの練習を開始するべきだ。特に手投げでネットを超えられない人で腰の回転ができていない人は、腰の回転をとにかく意識して行うことで、きっと飛距離がかなり伸びるだろうと思う。
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