桃田選手が負けた。準々決勝敗退だ。
ちょっとびっくりした。相手はトナミ運輸の武下利一選手だ。結果は20-22 15:21のストレートだった。
本日の試合模様はまだyoutubeに上がっていなかったから、彼が2年前に出場して優勝した試合を検証してみた。
そこでわかったことがある。
2015年の決勝戦では、佐々木翔選手との一騎打ちだった。
この時の桃田選手の戦いかたは、今年度の戦い方と全然違う。
相手より先に攻撃する。しかもそのスマッシュには一点の迷いもない。そして、かなり力強い。
今回の全日本総合で見せてくれた1回戦、2回戦の戦いぶりを観ていると、まず二戦とも、立ち上がりが非常に悪い。
そのひとつの理由は、彼はおとなしくなってしまったことだ。
賭博事件後、彼はすっかり変わってしまったようだ。
バドミントンに対する熱い想いは変わらないかもしれないけれど、そのパフォーマンスは大きく変わったように思う。
アグレッシブさがまったく消えてしまい、ガツガツしたところがそぎ落とされてしまった。
相手とバドミントンをやっていることに喜びを感じているのだと思うが、以前のようなアグレッシブさがなければ、これから世界のトップ10に入ることはできないはずだ。
どうしたら今の彼がまたキレのあるプレーができるようになるだろう。
できれば、今回の負けが、単なる優勝へのプレッシャーだけであることを祈りたい。
それにしても、彼にとって全日本総合での優勝は、彼のその後の選手生活に大きく影響を及ぼすのだろう。
決勝に進めば、日本代表の資格が与えられるのだ。でも今回は残念ながら決勝前に負けてしまった。
つくづくスポーツって技術の差だけじゃなくて精神面の揺れが大きく左右されてしまう、と思った。精神を鍛えたい。
大人バド部のみんな、どんどん色々な体験をして、コート上で常に真の実力を出せるように訓練していこうではないか。
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