先日全国シニア大会が終了した。ダブルスもシングルスも30歳から5歳刻みになっており、最高齢のレベルは確か75歳位まである。自分の予測では、今後この年齢レベルはもっと高くなっていくに違いない。
さて、自分の身近には、このシニア大会で最近、優勝した経験も持つ男性がいる。もちろん近くにいる、というだけで、一緒に練習できるようなレベルではない。
その彼は、先日こんなことを言っていた。
「僕はこの大会は、優勝しか考えていない。」
普段どんな練習をしているか
さて、その男性の練習はあまり見たことがないが、時々見聞きすると、もちろんショットなどの普段の練習は当然行っているのだが、それよりも、より重要視しているのは、おそらく持久力や筋力だろうと思う。
だろうと思う、というのは、実際に彼がやっているところは見たことはないのだが、普段の話の中で、筋力トレーニングなどをとても重視している様子がちらほらうかがえるからだ。
たとえば腕力だったり、大胸筋、上腕三角筋、腹筋、肩甲骨周りなど。そして何よりも体幹が重要だ。
特に上半身の筋力は重要らしい。どんなところにシャトルが飛んでいってもそこから攻撃的なプレーをするためには腹筋を含む体幹も鍛えなくてはいけない。
体幹がしっかりしていれば、守備も攻撃範囲もがぜん広くなる。
冬場に筋力を鍛えよう
今年の彼の成績は3位どまりだった。それでもあの大会で準決勝まで進むのはすごい。
巷では12月初旬の全日本総合も終わり、今年の大きな国際試合で、残すはあと一試合のみ。中国 広州で行われるワールドツアーファイナルだ。
その後は来年まで国際試合はない。おそらく全日本レベルの選手たちはしばらくの間、筋力、体力トレーニングに励むに違いない。
だから我々もぜひこの冬場に、筋力トレーニングをしようじゃないか。
冬場のおすすめトレーニング 柔軟
我々にとって冬場はオフシーズンではないが、寒い時期に少しでも体を動かしておかないと、実際にバドミントンの練習をしている時にケガをしやすくなってしまう。
大人のみんなは、何が怖いって、ケガが一番怖いだろう。自分もそうだ。ケガは絶対イヤ!
柔軟トレーニングと筋力トレーニング、体幹トレーニングは冬場にこそ十分にやっておきたい。
柔軟トレーニングは首、腕、股関節、足首など、バドミントンでよく使うと思われる場所を十分にやわらかくしておく。
こういった柔軟は練習を始める前に行うのが普通だが、寝る前、朝起きた直後などにもやると効果的だ。
気が付いたらやるようにしておきたい。
ひとつ非常におすすめの動画を紹介したい。これはバドミントン用の柔軟トレーニングではなく、ダンサー用の柔軟トレーニングの動画だ。
しかし閲覧してみると、とんでもなくバドミントンに必要な柔軟トレーニングが満載なのだ。モデルになっている男性は体が柔らかいので、開脚などはほぼ180度開いているが、我々はそこまでできなくても、足を開いて似たような動きはできる。
この中にある柔軟トレーニングは毎日でもやっておきたい内容だ。1回10分程度だから、気軽にできるはずだ。
冬場のおすすめトレーニング 筋力
筋力トレーニングは最近特に重要だと感じていることだ。筋力をつけておかないとクリアが十分に飛ばせない。力強いスマッシュも打てない。
筋力をつけるのに効果的なのは腕立て伏せ、腹筋、そして背筋だ。これらは一人でも簡単にできるし、わずかな時間内でもできるのでおすすめ。
背筋は腹ばいになって、両手、両足を床と並行に突き出して、そこから手、足を上に持ち上げるイメージで行う。アーチのようなイメージだ。これ、かなりきついから初めてやる人は翌日体が痛いに違いない。
腹筋は、あおむけに寝て、膝を立てる。その状態から両手で膝頭をこするようにして、手の先をなるべく膝に付けるように上半身を持ち上げる。
腕立て伏せは、とにかくゆっくりやるのが効果的だ。かなりきついので素早くやってしまいがちだが、そこをがまんしてゆっくりしずみ、ゆっくり腕をまっすぐにする。これをやる時は、速くやれば5回ほどできるのに、ゆっくりやれば2回しかできない、というほうがよい。腕立て伏せは早く行うトレーニングではない。
こちらの動画は、自宅で道具なしでできる簡単筋力トレーニングだ。腹筋、背筋、腕立て伏せのさまざまなバリエーションを紹介してくれている。これはぜひとも取り入れたい。背筋もいくつかのバリエーションがあるので、がんばってやってみよう。かなりきつそうだけど。
おすすめトレーニング 体幹
さて、体幹トレーニングは、普段からコンスタントにやっている人は少ないだろうから、ライバルに差をつけるチャンスだ。
こちらもぜひ普段のトレーニングに取り入れていきたい。
体幹トレーニングは、とにかく単純なものが多い。だからついついつまらなくてやらないことが多いのだが、単純な鍛錬こそ長期間行うことで効果を発揮する。ぶれない体を作るためには必須だ。
レシーブをする時、クリアを打つ時、スマッシュを打つ時、ドロップを打つ時、すべて体幹がしっかりしていてこそ正確なショットを打つことができる。
体幹を鍛えていなければショットもふにゃふにゃだし、狙ったところに球がいかない。
こちらの動画はフィットネスクラブのトレーナーが紹介しているトレーニング法だ。とても単純な内容だから、すぐにまねることができるだろう。
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