奥原希望選手の二回戦の相手は、高校生 水井ひらり選手だ。
水井選手は今年の全国高校選抜のチャンピオンで、出身は奈良県。相当強い選手だ。彼女のお母さんはバルセロナとアトランタオリンピックに行った水井妃佐子選手だ。バルセロナでは、シングルス、ダブルスともにベスト16に入っている。
その子供である水井ひらり選手は、現在ふたば未来学園高校の2年生だ。5年前からこの全日本総合にエントリーしている。今年は初の一回戦突破で、本日奥原選手と対戦。
どんな試合になるのだろうか。
第一ゲーム。水井選手の硬さが少し目立ったのと、奥原選手のミスの少なさで、第一ゲームは難なく奥原の勝利21対12だった。
そして二ゲーム目。
このゲームから水井選手の体がとてもよく動き始めた。
奥原のつくコースもすこしずつ読めてきて、先回りして相手を翻弄する場面も何度かみられた。前半は水井のリードで進んでいった。
さらに奥原選手のケアレスミスも何度かあった。
中盤は奥原のヘアピンがいいところに決まり始め、いっきに点差が縮まっていく。大きな動きと小さな動き。緩急をつけたラケット裁きは、見事なものだ。相手に考えるスキを与えないところも世界レベルの選手らしい。
後半戦は奥原のコーナーをつく絶妙なスマッシュのコースと、水井選手のミスが重なる。水井選手は最後まで自分のショットをほとんどさせてもらえなかった印象だ。
結局21-12, 21-14で奥原選手の勝利。
しかし水井選手には将来がある。まだ17歳だ。
水井選手にとってはとてもすばらしい経験になったことだろう。なんといっても世界トップ10以内の選手と戦ったのだから。
さて、奥原選手はこれで三回戦進出だ。あすの準々決勝がまた楽しみになった。
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