バドミントン もっとうまくなるためのショットの練習 

もっとうまくなりたいバドミントン。自分も、周りもみんなそう思っている。

だから、せっせと週2回も自主練をしているのだ。

先日そのメンバーの一人と話す機会があった。

仮にTさんとしておこう。Tさんは自分と同じぐらいにバドミントンを始めたのだが、自分と同様、もっとうまくなりたい、と思っている。ちょうどバドミントンをはじめて4年ぐらいになるTさんだ。

Tさんが何にもっとも悩んでいるのかと思うと、実は、うまくなりたいと思っているのだが、どんな練習をしたらいいのかわからないことに悩んでいる、と言う。

なるほど、そういう悩みもあるんだな。

自分は、練習するたびに足りないことを発見するので、そこをなんとか強化しようと思っているのだが、強化するにしてもどんな練習をしたらいいのか、そもそも自分はどんな練習をすれば上手になるのか、よくわからないで悩んでいる人もいるのだ。

各ショットの点検

さて、どんな練習をしたらいいか悩んでいたら、まずは各ショットの点検をしてみることをお勧めする。

クリア

クリアはすべての基本のショットであると今ははっきりとわかっている。だから自分もクリアをなんとかクリアしようと頑張っている。クリアを打っていて、もし空振りするようなことがあったり、思い切り飛ばしても端から端に飛ばなかったり、どうも思った場所に飛んでいかなかったり、高さが足りなかったり、飛んでいたとしても腕に力を入れて打っていたり、ということがあれば、間違いなく、クリアの練習を強化したほうがいい。

特に端から端まで飛ばない、思い切り力任せに打たないと端まで飛んでいかない、という人は要注意だ。

クリアの打ち方が間違えている、正しい打ち方をしていない、ということなので、練習をする必要がある。

上手な人のクリアをぜひ見てほしい。特に前腕の使い方、体の向き、フォロースルー、打つタイミング。そして自分の打ち方をビデオに撮って比較してみてほしい。どこが違うのか、どこが足りないのか、よく研究してみることだ。

違いを発見できたらラッキー。なるべく上級者と同じ打ち方ができるように何度も練習する。

肝心なのは、力をほとんど入れないこと。力を入れるのは、打つ瞬間だけ。その前後は絶対に力を入れちゃだめだ。

そして、上から下にはえ叩きのように打ってもいけない。よく言うのだが、ムチを打つように打つことだ。力で打っている人は、いずれ肩か腕を壊す。テニスエルボーになる人もいるので要注意。

ドロップ

球を乗せるように打つことができるのが上級者。そうできないのが初級者。乗せるように、というよりも、シャトルとラケットがくっついているように、というほうがわかりやすいだろうか。

ドロップは、途中までは基本的にクリアを同じような打ち方をする。クリアは上方向に、ドロップは下方向にラケットの向きを変えるだけ。クリアを基本としながら、ドロップはその応用、と考えればいい。だからクリアが打てる人は自然にドロップもできるようになるはず。

ドロップが相手コートのネットよりかなり遠くに行ってしまう人、逆にネットにひっかかってしまう人は、打点を変えるといい。もっと高いところから打つ。また、それと同時に角度もいろいろ変えて練習してみる。

ドロップの速さが遅い人は、ラケットを振り下ろす速度を少し早めるといい。

ロビング

ロビングで多くの人がやっている間違いは、まずネットに近づきすぎ。そのため球が意外に体に食い込んでしまって高く上げられないことが多い。

次に、フォロースルーをし過ぎ。球を打った後、いくら腕を高くあげても意味はない。球を打つ瞬間のインパクトの強さによって球の高さが決まるのだ。

だから、いかにそのインパクトを最適なタイミングで捉えるか、が重要。

そのためには、球に近づき過ぎない、腕を高く上げない、インパクトの瞬間にだけ腕に力を入れる。球が来た方向に利き足を出す。ただそれだけのことだ。

もうひとつ言うなら、打つ時は、上半身は必ず正面に上げておくこと。身体が下向きになっている時は良い球は打てない。

ロビングの高さが出ない、遠くに打てない、という人はこのようなことに留意して練習をする。

ドライブ

ドライブは簡単なようで案外難しいショットだ。ドライブは実は初心者でもそこそこ打てるショットだ。

しかしロングドライブやバックドライブとなるとそういうわけにはいかない。

まずショートドライブの場合、ありがちなのは、ネットよりもかなり高いところで打ってしまうことだ。浮いた球になるので、試合になればすぐさま相手の餌食となる。

自分が思う良いドライブとは、速度のあるネットギリギリの低いショットだ。こうなれば相手は攻撃に転じることができない。

球がどうしても浮いてしまったり、ヘナヘナ球しか打てない人は、腕の使い方が正しいかどうか点検してみる。

ドライブは上から下に90度移動するだけ。床から直角にラケットを持って、ショットを打ち終わった時には、ラケットは床と並行に下向きになっているはず。

ところが打ち終わった時に、ちょっとだけ下を向いているだけだったり、逆に下を向きすぎてしまったりしている場合はおそらくよいショットが打てていないと思う。

さらに、バックドライブとなるともっと難しいはずだ。倒すのは同じだが、倒し方やインパクトの場所が安定していなかったり、ストレートやクロスへの打ち分けが思うようにできていない時はフォームの点検をするべきだ。

ヘアピン

ヘアピンこそ、誰でもできる簡単ショット。ところが思う場所へヘアピンを落とすことができなかったり、ネットにひっかけたり、浮いてしまったりしていないだろうか?もしヘアピンを打っても、逆に相手から良いショットを返されてしまう、という人はヘアピンがヘアピンになっていない、ということだ。自覚しよう。

ヘアピンはダブルスでもシングルスでも、良いところに決まれば相手から一点を奪いやすいショットだから、正確に打てるように何度も練習する。

これにはノック練習が役に立つ。二人ペアになって片方から球出しをしてもらう。

まずはフォアからフォアのアレイに打てるように、次にバックからストレートに相手コートのアレイに打てるように。次にフォアからクロスコートのアレイに打てるように。次にバックからクロスコートのアレイに打てるように、4か所でノックを出してもらう。それができるようになったら、ゲームや試合で使えるように、ワンテンポタイミングをずらしてヘアピンができるように練習する。

ヘアピンの練習はとっても地味な練習なので、退屈になってしまうかもしれないけれど、この練習をすることで、前衛でとても良い仕事ができるようになる。目指せ、松友、目指せ、桃田。

サーブ

サーブこそ大切だ。サーブがよいところに決まることで、次の展開がめちゃめちゃ有利になるのだ。そしてもしかしたらサーブだけで点数を取れるかもしれないのだ。

ショートサーブがダメな人は、まず必ず浮いてしまう人。これではいくらいいところに出したからといって、相手からプッシュされておしまいだ。次に、打ちやすいところに球を打ってしまう人。これも相手が有利にリターンすることができてしまう。それから、ミスが多い人。ネットにひっかけたり、ショートしてしまったり。そうならないように、これまた練習だ。

まっさきにやるべきことは、自分のサービスをまず点検してみることだ。チェック項目として以下を確認してみてほしい。

  1. サービスを打つ時、自分の体制を整えてから打っているだろうか?

    たとえばシャトルを手に持ってからサービスを打つまでの時間があまりにも短い人がいる。これでは自分の準備もできないし、相手を見ることもできない。サービスが上手な人は、必ずサービスの前に自分の気持ちを整える時間を持つ。1秒で打ってしまう人と、5秒待って打つ人の差は大きい。準備の時間はわずか5秒で十分だが、その5秒が大きな差を生むのだ。1秒では何もできない。

  2. サービスを打つ時、相手(リターンナー)の観察を十分しているだろうか?

    サービスをどこに打つかを見極める時に大切なのは、自分が打ちたいところに打つのではなく、相手が嫌がるところに打つことなのだ。そのためには相手の観察が絶対に必要。先ほどの、1秒で打ってしまう人はこれができないから、サービスエースもほとんどないし、自分のミスも増えてしまう。ネットにひっかけるのが、よくありがちなミスだ。

    相手が前のほうに構えているのか、後ろのほうに構えているのか、フォア側に寄っているのか、バック側に寄っているのか、ショートサービスを期待して待っているのか、ロングサービスを待っているのか、相手の目線は?ラケットの準備の仕方は?そういったことを5秒程度の間にしっかり見極めて、自分のショットをどこに持っていくかを決定するのだ。

    この練習を常日ごろからやっておくことが大切だ。相手をよく見るのは、サービスの時に特に重要なのだ。

  • 3. (ショートサービス)ネットぎりぎりに打てているか?

    ショートサービスが常に浮いてしまう人がいる。これでは相手ら叩かれてしまう。もし自分サービスが常に相手からプッシュされてしまう人は、サービスがネットギリギリに打てていないということだ。これはすぐに改善しなくては。

  • これこそ練習するに限る。自分が一番良い形で打つために、ラケットの角度や持ち方、ラケットの出し方などを色々変えて練習してみる。会心のショットを打てたら、それを忘れないように、またいつもその状態で打てるように体に覚えこませる。
  • 4. (ロングサービス)後ろのラインまできちんと届いているか?

    ダブルスのサービスラインまで、自分の球が届いているか?といえば、だいたいの初中級はの球は届いていない。上級者は高く奥まできちんと届き、しかもラインぎりぎりのとても良いところに到達している。
    では、どういった練習すればいいのか?

    ロングサービスは、打つ時に若干のラケットの後ろからのスウィングが必要。だがそれをあからさまにやってしまうと、相手にすぐにロングサービスだと見破られてしまう。
    ロングサービスはむやみやたらに出すものではない。
    ロングサービスが得意だからと、10球中8球ぐらいロングサービスを出すバカ者がいるが、これだと一緒にゲーム練習している人は、ロングサービスが来るものとそれなりの構えをしてくるから、すぐにスマッシュでやられてしまう。試合の時も同様だ。すぐに相手に見破られてしまう。

    基本的にダブルスの時のサービスはショートサービスだ。ショートサービスは攻撃に転じることができるショットだからだ。ロングサービスは、よっぽどロングサービスに自信のある時、相手が前のほうに詰めすぎている時、自分がレシーブに絶対の自信を持っている時以外出してはダメだ。

    ロングサービスは、球がラケットに当たる瞬間のインパクトの強さが必要なので、ラケットがシャトルに当たる瞬間の強さを利用できるように練習する。それにはラケットを引いてからシャトルを打つまでの速さを利用する。そして相手からのどんな球にもすぐに反応できるように、サービスを打った瞬間に少し後ろに下がって(ホームポジション)相手を迎え入れるのだ。この練習を何度も行う。

    準備は、クリアが来ても、スマッシュが来ても、ドロップが来ても打てるように準備をする必要がある。それだけロングサービスを打つ時には覚悟がいるのだ。やたらに出すショットではない。

    逆にショートサービスを打った時は、相手からのプッシュに注意だ。ロビングが来たら、後衛に任せればよい。ヘアピンが来たり、コートのちょっとだけ前方向の真ん中あたりに落とされたときもサービスした人が取る。しかし相手から良いヘアピンを出させないためにも、ショートサービスの精度が大切になってくる。特にどこに打つかが重要だ。

    日頃からショートサービスは、フォア、バックのそれぞれのアレイに入れられるように、またサービスラインぎりぎりに入れられるような力加減ができるように練習する。そのためにはとにかくサービスを打ち込むことだ。なるべく毎回サービスに練習時間を充てよう。

    スマッシュ

    スマッシュのありがちなミスとして、ネットしてしまう、逆に高い球になってしまう、思ったところに球が行かない、ということが考えられる。どれも正確性という面で練習が必要だ。そのためには、相手コートの所定の場所にスマッシュを正確に打てるようにノック練習を行うのが効果的だ。

    相手コートから中央に高くロビングを上げてもらう。その球を、相手コートのフォアとバックのアレイにスマッシュ。できればシャトルの筒を置いておいて目印にしておくといい。

    ローテーション(ダブルス)

    ショットではないが、大切なことなので書き添えておきたい。

    ローテーションを間違えていて気が付かないことが多い人は本当に要注意だ。ローテーションこそ、大きな差がついてしまう。そして何よりも相手とぶつかったりラケット同士がぶつかって傷ついたり、といったことを避けるためにも重要なのだ。思わぬ怪我に繋がってしまうことがあるからだ。

    特に本当によくありがちな例として、守りから攻撃に転じた時、スマッシュを打っているのにもかかわらず、体制がサイドバイサイドになっていることだ。またその逆に攻撃から守りに入ったのに、なぜかその場所にとどまっている、といった例もある。

    特にトップ&バックであるべきなのに、間違えているのを気付かずにフォア側の中央にとどまり、相手からの返球がフォア側のストレートの奥にロビングが上がって来た時、本来ならば後衛の人が取るべきなのに、フォアの真ん中あたりにいた人が後ろに下がってきて取ってしまう、という例がよく見かけられる。

  • (国際大会で選手たちが時々このようなことをやっているのを見かけるが、それは球に近いほうが取る、ということを徹底して練習しているからだ。つまりきちんと基本を分かった上での戦略的な打ち方だ。対して我々は基本に忠実にやらなくてはいけない。)

    自分たちの自主練でもその例がしょっちゅうある。これはいけない。というか危ない。

    バックに下がってくる(本来はフォア側中央にいてはいけない)人は後ろをろくに見ていない。対して正しく後衛にいて、そのロビングを取ろうとした人が打とうとした時、当然ながらぶつかる。

    こういう間違いを同じ人が何度も繰り返していると、ペアを組む人はぶつかるのが怖くて、球を取りに行けなくなってしまう。すると、本当は間違って動いている人が、自分がその球を取るべきだと勘違いしてしまうのだ。すると、その人は、本来は間違えているのに、その動きが正しい、と思ってしまうのだ。
    そういう人は1回や2回注意されても忘れてしまうか、もともと覚える気がないので直すこともない。こういう例が初級、初中級あたりにとても多い。

    さて、こういう人に対しては、まわりで話すのがとても上手な人が、間違えている人にさりげなく教えてあげるのが一番。角が立ちそうな人が伝えても、相手はわかってくれようとしない。
    もし、自分が当事者だと気が付いた人はさっそく直していこう。

    ローテーションの練習にはいろいろある。
    もっともオーソドックスな練習は、ロングサービス→ドロップ→ヘアピン→ロビングを何度も繰り返す。
    この時気を付けるべきことは、ロングサービスをした時は、サイドバイサイドの形になる。

    次に相手からドロップが来た時はペアのどちらかがヘアピンを出すので、もう片方の人は必ず後衛に回る。これができない人が多いので、重要なポイントだ。

    ヘアピンをした時は、必ずトップ&バックの形になる。そして相手からロビングが上がってきたら、後ろに回った人が必ずそれをドロップする。

    これを徹底的に練習すること。
    何度もやっていれば、自然に体に染み込んでいく。

    まとめ

    さて、ずいぶん長くなってしまった。これらの練習法やチェックポイントはすべて、まさに今自分がやっていて気が付いた点をまとめたにすぎない。自分は上級者ではないし、まだバドミントンをはじめて4年足らずしかたっていない。でも週4-5回はバドミントンをやっているから、週1-2回ペースの人よりは約2倍のスピードで学んでいる、と自負している。そんな自分が言うことに賛同してくれる人は、ぜひ自分の苦手な部分や改善したいところを早く気が付き、今回紹介したような練習を取り入れてほしい。

    重要なのは、どんな練習をしたら自分にとって効果的なのか、に早く気が付くことだ。そうでないと、いつまでも、「上手くなりたいのに、どんな練習をしたらいいかわからない。」といつまでもつぶやいていることになっってしまう。そう思うより少しでも体を動かして練習なりトレーニングなりをすることだ。

    蛇足ですが

    ところで自分はどんな練習をしているかというと、それぞれのショットの練習をしているのはもちろんだが、最近はすばやく動けるようにならなくては、ということを考え始めているので、ダッシュの練習を週1-2回取り入れていることと、ショットの中では特にクリアに力を注いでいる。

    自分がゲームでいつも失敗してしまうのは(いや、学ぶ経験をしているのは)、相手にスマッシュをストレートに打った時、その切り返しがクロスの奥に飛んでくる時がよくあるのだが、それを取れないのだ。たとえ取れたとしても相手の餌食になることがほとんどなのだ。そうならないように、バック側からフォア側奥にすばやく動けるようにトレーニングしているのだ。

    さらにクリアだ。いかに遠くに高く飛ばせるようになるか試行錯誤の連続だ。前腕の使い方を変えてみたり、腕を思い切り引きながら打ってみたり、ラウンドに足を寄せることに注力したり、体の傾き加減を調整したり、腕の力をつけたいために腕立て伏せをしたり、とにかく色々なことをやっている。

    冒頭で紹介したTさんは、自分とほぼ同じ時にバドミントンをやりはじめた。そのTさんは、自分のことをライバル視している。気になる。と言っていた。同じ時期にスタートしたから、負けたくない、という気持ちが全面に出ていた。しかし最近ゲームで対戦した時は、ほとんどの場合自分が勝ってしまう。だから余計に気になってしまうのだろう。そういったライバルが一人でもいればきっと励みになるだろう。そういう仲間がいる人はラッキーだよ。

    本日は異常に長文になってしまった。読んでくれた方、お疲れ様。ありがとう。



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ABOUTこの記事をかいた人

まだバドラー歴3年の孤独な大人ネコバド部長。1年目を過ぎたころから仲間ネコを集めて自主練の日々だ。バドミントンをしている時は素のネコになれるんだニャー。 目標は最強のネコバドラー。どんな相手だって受けてたつぞ。ニャー。