教室でクロスネットを習ったけれど、使うシーンってないよね?というのがバド仲間の一人の言うことだった。
うーむ。そうか?
冷静に考えてみると、確かにダブルス(男子、女子ともに)では、クロスネットのシーンは非常に少ない。
この間たまたま閲覧していた女子ダブルスの田中米元ペアの試合の中で、田中選手が非常に美しいクロスネットを決めていた。
あまりにも見事過ぎて何度かリプレイしたほどだ。
それはこちらの動画で観ることができるので、奇特な人は観てみるといい。
この試合は、福島・廣田ペアと、田中・米元ペアの因縁の戦い。今でも実力が拮抗している二組だが、この時(2015年)もシーソーゲームで1セット目はどちらが取るのか、最後の最後までわからなかった。
この当時はまだバドミントンブームに火がつく以前で、この四名は、高橋松友ペアの陰に隠れてほぼ無名の状態。びっくりするのは、観客が全然いなくてスッカスカ。かわいそうになるぐらいお客がいない中での戦いだった。
こんな時もあったんだな。
[su_highlight]20分28秒ぐらいから再生すると、田中選手のすばらしいクロスネットが飛び出す。[/su_highlight]このセットはこの一回しかクロスネットが出なかった。本当に稀有なショットだが、見事だった。いっぽうでミックスダブルスはどうだろう。
つい先日2018年の全英オープンで渡辺・東野ペアが優勝した昂奮が冷めやらない自分だが、彼らの試合を全部閲覧(今なら高画質で全試合をyoutubeで観ることができる。)した結果、ダブルスと大きく違うのは、とにかくクロスネットを多用することだった。
これでもか、というぐらいお互いがクロスネットを多用している。そしてミスがほとんどない。それはそれですごいことだ。
でもなんでだ?
なんでこんなにクロスネットを多用しているの?
まずはこの動画を観てほしい。
決勝戦はフルセットの1時間22分という長期戦で本当にすごい試合だった。この動画、何度見ても感動する。そして、お互いのペアが随所に素晴らしいクロスネットを出す。
これは、おそらく男女の試合だから、に尽きるのではないだろうか。
男性はできれば女性側にスマッシュを出したい。または女性にスマッシュを打たせたい。だから女性がクロス側にシャトルを送りながら、相手側の女性にスマッシュを打たせるようにしているのではないかと思う。
しかしお互いがそう思っているから、クロスネット合戦になっているのだ。
基本的にミックスダブルスはダブルスと戦い方が全然違う。
もしゲーム練習でミックスのゲームをする時は、これをちょっと意識しながらやるといいかと思う。
大人バド部のみんな
ミックスダブルスのすばらしさから、多くを学ぼう。
特に普段クロスネットを使う場面がない、と思っていたら、ネットプレイの時ストレートに出すのではなく、思い切ってクロス側に打ってみよう。(もちろんそこにスペースがあれば、の話)
クロスネットは時としてものすごい武器になる。ぜひ普段から練習しておこう。
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