広島カープの元プロ野球選手で野球解説者だった衣笠祥雄さんが亡くなった。71歳だった。
衣笠祥雄さんはかつてこのように語っていた。
『野球を死ぬまでやりたい。ナイターの下で一日でも長く、野球をやりたい。
これが、毎日忘れることのなかった私の「動機」である。
動機があったからこそ、継続が生まれ、世界記録を作ることもできた。』
衣笠さん自身の著書でベストセラーの『水は岩をも砕く』の中でこのように語っているのだ。
さらに衣笠氏は本の中でこう語っている。
『大きなものを打ち砕くためには、たとえ水のしずくのように小さくとも、努力を継続することが何よりも大切だ。
そして、その継続を生むものは、[su_highlight]はっきりとした「動機」[/su_highlight]である。』
自分を突き動かしていたのは野球をやりたい、野球を死ぬまでやりたい、という強い動機だったのだ、と言う。
衣笠祥雄さんのすごいエピソードのひとつは、デッドボールを何百回受けても、決して怒らなかったということだ。いつも、大丈夫大丈夫といって周りを安心させた。そして投手に突っかかっていくことは一度もなかった。
17年間休みなし、デッドボールを受けて骨折した翌日の試合にも出場し続けたという逸話もある人だ。17年間(2215試合)連続出場という日本記録も持っているほど。
しかし衣笠祥雄さんの取った行動には一貫性がある。それは常に野球を愛している、ということだ。
本当に野球にありがとな、と感謝をし、また野球をこよなく愛していたからこその行動だと思う。
引退スピーチの時は衣笠さんはこう言っている。
『私に野球を与えてくださいました神様に感謝いたします。』
衣笠さんの一日のスケジュールを知った時、軽い衝撃を受けた。
現役時代は一度も欠かさなかったことがある。それは素振りだ。
衣笠さんはナイター出場の時間に合わせて1日のスケジュールを作っていたため、朝は11時に起床、ナイターが終わって帰宅後夕食、そして就寝前の夜中の12時から約2時間、必ず毎日素振りをしていたのだ。
毎日2時間。そして寝るのが深夜の2時。そして9時間たっぷり睡眠を取る。
これらが我々が学ぶべきことだ。
[su_note]大人バド部のみんな
衣笠幸男さんのように、どんなにバドミントンが上手くなっても基本を忘れずに。素振りは自身の癖を直したり、一日の反省をしたりするのに役立つ。
[su_highlight background="#ff99c9"]素振り[/su_highlight]は無心になれるひとつのメンタルトレーニングだ。
家の中での素振りが難しい時は、ラケットなしのエア素振りでもいいかもしれない。
[su_highlight background="#ff99c9"]睡眠。[/su_highlight]どんなに忙してもある一定時間の睡眠を取ろう。
衣笠さんのように9時間は無理でも自分にとって"ちゃんと寝た"、といえる十分な睡眠時間を取ることで、脳と細胞が活性化する。そこから活力も生まれる。
そしてもうひとつ重要なのは[su_highlight background="#ff99c9"]『動機付け』[/su_highlight]だ。
なぜバドミントンをやっている?
一日でも長くバドミントンを続けたいという強い気持ちがあるだろうか?
それが自分のバドミントン力を向上させるための大きな力となる。
[su_highlight background="#ff99c9"]一日でも長く、生涯バドミントンを楽しむために衣笠祥雄さんから学べることは、素振り、睡眠、動機付けだ。[/su_highlight][/su_note]
ご冥福をお祈りいたします。
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