初中級から中級程度のレベルの大人バドミントンの練習は、ローテーションが圧倒的に多い。
大人バドミントンはダブルスが多いからだ。
しかしそれ以外の地味な練習こそ、おおいに試合に役立つことが多いのだ。
そのいくつかを紹介したい。略して、地味連!
1対1のサーブレシーブの練習
1対1でサーブレシーブの練習をする。
片方はショートサービスの練習をする。
もう片方はレシーブだ。
サーバーは、絶対にミスをしないように相手コートに確実に入れる練習をする。
いっぽうレシーバーはそのサービスを、ヘアピンで返すかハーフで返すかして、相手の打ちづらいところに返すようにする。
また、サーバーは基本的にはショートサービスだが、時々ロングサービスを打って意表をつく。
レシーバーが打ったら、そこで一回終了する。それを3分交代で練習する。
基本はショート、時々ロングが来るのを、レシーバーは頑張って取る。
1対1のバックドライブの練習
片方はひたすらバックドライブを練習する。もう片方はフォアで相手のバック側に球を集める。
バックドライブのほうは、相手の中央に返すようにする。
この練習を3分交代で行う。
バックドライブは苦手な人が多い。
返すことができても力が弱かったりコントロールが悪かったりする。
そこを修正しながらしっかり打てるように何度も練習する、という地味連だ。
バックドライブは、通常のドライブも一緒だが、決してラケットを後ろに引いてはいけない。
必ず自分の体より前方で打つようにする。
また自分が時々やってしまう間違った打ち方として、身体を除けながらラケットだけ前に出して打つやり方。
これはテニスをやっている人に多い打ち方(だと思う。)
テニスの場合、バックボレーやバックハンドスマッシュなどは、顔は必ずよけながらラケットを振るからだ。
バドミントンの場合は、シャトルを打つ方向に出すラケットと同じ方向に身体を持っていく。
ここに注意しよう。
1対1のプッシュレシーブの練習
レシーバーは白帯のすれすれに球がいくようにコントロールしながら打つ。
また、足を動かしながら球を打つ。
基礎打ちの時はその場にとどまって練習することが多いが、今回の練習は本番と同じように足を動かしながら打つ。
プッシュのほうは、レシーバーが初中級者ならバック側に球を集めてあげる。
中級者以上なら、フォア、バックとアトランダムに球を出してあげる。
この練習は主にレシーブの練習だ。
どこに球が来ても白帯あたりに鋭い返球を返せるように、親指の使い方、ラケットの出し方に注意する。
足を動かしながらレシーブを続けるのと、基礎打ちのようにその場で打つのとでは運動量が全然違うことに気が付くだろう。
しかし足を動かしながらのほうが、速い球や予想外の場所に来た球でもすぐに返球することができる。
これを2分交代で行う。
1対1で行うヘアピンの練習
ヘアピンの練習を半面を使って行う。
これもフットワークの練習にとても良い。
ヘアピンを打ったら必ず構えの姿勢で少し後ろに戻るのが原則だ。
お互いに打ったら戻る、打ったら戻るを繰り返しながらリズムよくヘアピンを行う。
戻る場合、ホームポジションまで戻る必要はない。
一歩後ろに引く程度で十分。
リズムよく行うヘアピンは2分程度やっただけでも相当な運動量となる。
この練習では、ヘアピンを浮かさないこと、なるべくネット際に落とすこと、打ったら少し後ろに戻ること、この三つを注意しながら練習する。

大人バド部のみんな
地味な練習こそ試合で使えるものがとても多い。
少人数しかいなくてゲーム練習ができない時は、1対1の練習をやるのもとても効果的な練習となる。
ぜひ時々やってみよう。