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大会会場は武蔵野の森総合スポーツプラザ
今週日曜まで、東京では唯一のティア1大会、ジャパンオープンが開催されていた。
バドミントンをはじめてはや4年。ジャパンオープン観戦は今年で3回目だ。去年から場所が武蔵野の森スポーツ総合プラザとなり、昨年生まれてはじめて飛田給駅というところまで足を運んだ。
飛田給駅は京王線の駅で、新宿からおよそ30分程度で到着する。そこから徒歩で約数分程度だ。
来年のオリンピックのバドミントン会場ともなるこの体育館。自分は観戦チケットは当たらなかったから、今年はオリンピック気分で観戦に行った。
観戦は木曜日がおすすめ、の理由
来年以降、ジャパンオープンを見に行こうと思っている方へのアドバイスだが、もし普通の日に行こうと思っているなら、木曜日をおすすめする。
まずジャパンオープンは月曜日からスタートする。この日は予選だから、スター選手は出てこない。
一回戦は火曜日から始まる。
水曜日は二回戦。
そして木曜日が三観戦で、金曜日は準々決勝、土曜日が準決勝、日曜が決勝だ。
木曜日は三回戦だから、大きな番狂わせがない限り、トップ10以上の選手はまず残っているはずだ。
2019年の木曜日の試合は本当にすごかった。
朝から夜まで試合をやっているのだが、夜間チケット(午後5時以降)で入場する前までに、主要な選手の試合は全部終わってしまった。
そして実際に、スター選手は全部そろっていて、誰も三回戦の木曜日に負けた選手はいなかった。
午前中には桃田選手や常山選手、ソノカム、ミックスの渡辺・東野選手など、お昼ぐらいからは高松、永松、大堀彩などが出てきたし、午後には山口、奥原、渡辺・遠藤、フクヒロなども出場。試合は4つのコートで同時進行だから、いったいどこを応援したらいいかわからないほど日本人だらけ、ということもあったぐらいだ。
しかも対戦相手たちも相当強い選手たちが勝ち上がっている。
だから木曜日がおすすめなのだ。
金曜がダメな理由は、このあたりから日本人も負ける選手がちらほら出てきてしまうからだ。現に金曜日は世界ランク1位のフクヒロが負けてしまった。渡辺・東野ペアも負け。自分は渡辺・東野を応援してたから、木曜日に勝利した姿を見れてラッキーだった。金曜なら負け試合を観るところだった。
会場は何時ごろ行けばいいの?
ジャパンオープンは年々人気になりつつある。この盛り上がりに火をつけたのは、3年前のリオオリンピックで高松が金メダルを取ったことだ。オリンピック直後の国際大会がこのジャパンオープンだから、たくさんの人が観戦に足を運んでいた。
この時は代々木体育館での開催であった。
今年はオリンピックのちょうど一年前の大会だから、選手たちも来年のオリンピックの下見という意味でも相当熱が入っていたのに違いない。
会場は朝9時半に開場となる。9時前からたくさんの人たちが並ぶ。まあ会場自体は相当広いので、スタンダード席(自由席)であっても立ち見となることはほとんどない。しかし良い席をゲットしようと思ったら9時少し前ぐらいから並ぶことをおすすめする。
三回戦の設営コートは4つ
木曜日は会場に設営された4つのコートが同時進行となる。どのコートで誰が試合するかは事前にはわからないので、おすすめは真ん中あたりだ。
アリーナ席は一番奥に設けられているので、そこに一番近いコート3でもよい選手が試合をする。
しかし真ん中のコート1、コート2は中央に位置しているので、ここでもランクの高い選手たちが試合をすると思ったほうがいい。世界ランク一位の桃田選手はコート1での試合だった。高松も1番だった。世界ランク1位、2位のフクヒロ、永松はコート3(アリーナ席前)で行っていた。
グッズ売り場は激混みなので要注意
入場の列とはまた別にもうひとつ長打の列になる箇所がある。それがグッズ購入用の列だ。
会場の壁に沿うように、延々と並んでいる。今年のグッズ売り場での販売法は、効率的なようで効率的でない。
まず買いたい人は何が買えるのか、どんなグッズが売っているのか、売り場のテントの上部に張り出されているグッズの種類を確認する。実物を見たい人は、その脇に実際のTシャツなどがハンガーにかかっているので色やサイズなどを手にとって確認することができる。
それと着用した感じが知りたい時は、店員さん全員が記念Tシャツを着用しているので、サイズの参考にするとよい。
ユニセックスの場合、普段Mサイズを着用している女性はMにするかSにするか迷うところ。細身の女性で普段Mを着ている女性は、迷わずSを選択したほうがいい。
今回仲間の一人の細身の女性がMを購入したが、実際に着用してみると、意外にブカブカだった。要注意。
迷った時は女性店員さんの着用しているTシャツサイズを確認するといい。
その上で列に並ぶ。
購入場所は二つに分かれている。手前のテントには希望のグッズを店員さんに告げる場所。席が4-5席用意されていて、そこに座って店員さんに欲しいグッズの種類や色やサイズなどを伝える。すると店員さんがそれをパソコンに打ち込み、その場でプリントアウトしてくれるので、それを持って次のテントに向かう。
次のテントで、その紙を店員さんに渡すと、それを見ながら店員さんがグッズを奥からピックアップして渡してくれる。
お会計は現金とカードを選択できるのだが、現金ならグッズを渡してくれた店員さんに直接渡せるのに、カードだとさらに奥に陣取っているレジまで足を運ばなくてはならない。そこで会計を済ませてようやくグッズを手に入れることができる。
このようなシステムだと3-5名程度しかテント前に並ぶことができないので、その最初のテントの席に座るために、延々と長打の列が続く。だっていっぺんに3-5人だよ。そして一人につき2-3分はかかってしまうのだ。
めちゃくちゃ効率が悪い。そして遅い。
自分は、会場に9時過ぎに到着してすぐにグッズ売り場に並んだのだが、購入するまで一時間以上待たされてしまった。
もう少し効率よく販売できないものかと思う。来年にはこのシステムが改善されていることを祈るばかりだ。
どうせならGUのような、購入グッズを箱に入れたら瞬時に自動計算して支払う、というシステムが導入されたらいいのに。
木曜日であれだけのグッズ購入者が待たされたのだから、週末には恐ろしいぐらい人が並んだに違いない。
友人は金曜日に一時間半並んでTシャツを購入したと言っていた。
今年のメインの記念Tシャツはこんな感じ。中央に大きくJAPAN OPEN 2019と書いてある。背中は上部にYonex
色は白、ネイビー、オレンジ、ピンク、黒がある。サイズはユニセックスだ。会場で購入した時はオレンジがあったが、ネット上ではオレンジではなく、なぜか赤の販売だ。
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そのほか男性用Tシャツ、女性用Tシャツもある。今年のメインのTシャツはひとえにオリンピックを意識しているデザインになっている。他のTシャツも同様だ。
メインTシャツは税込みで3000円だからそれほど高いというわけではない。他のTシャツはもう少し安い。
まあ、記念に一枚持っていてもいいかな、ということで自分も仲間と一緒に色違いで購入してみた。
グッズ購入の攻略法
もし二人以上で行ったなら、一人は会場の席を取るために並び、一人はグッズ購入の列に行って買う、というのが良いと思う。
それでもとにかく朝イチで会場に着いたら、すぐにグッズ売り場に並ぶべきだ。そして並びながらどれを買うか考えたらいい。
もしくは事前にネットなどで調べてから行くといい。そうでないとどんどん長い列ができてしまう。
もし一人で会場に行く場合は、少し時間に余裕をもって、夕方に購入するとよい。夕方のほうが朝より断然空いているからだ。ただし、売り切れてしまっているものもあるかもしれないので要注意。
特に人気なのは記念Tシャツだ。もしどうしてもTシャツが欲しいなら、やっぱり午前中に並んだほうがいい。
実際の試合の感想と会場攻略
今年は朝から人が多くてすごい混みようだった。スタンダード席だと本当なら場所移動は自由にできるはずなのだが、我々は7人という大所帯で行ったものだから、一度席を確保したらそう簡単に移動ができない状態だった。
だから複数で行く人達はなるべく朝早くに到着したほうがいい。そうでないとよい席には座れない。
我々はちょうど中央のコートが見える位置に座った。そのほうが複数の試合を見るのにどちらも見れてよいのだ。
そしてなるべく前のほうの席に座ると選手がよく見えていいと思う。
会場は冷房が効いているので暑いということはないが、人々の熱気で多少ムシムシするかもしれないので、うちわか扇子を持っていくと重宝する。
また、会場前にはいくつかワゴン車がランチを提供してくれているので、もし小腹がすいたら、席を確保しながらそういったものを買って会場内で食べるといい。会場の入り口脇にもスナックが販売されているので、小腹を満たすことはできそうだ。場内は飲食禁止というアナウンスはなかったので、席で食べている人もチラホラ。しかし、周りに臭いが出てしまうので、せいぜいパンや機能性食品、サンドイッチ程度にとどめておこう。
でも試合をじっくり観戦すると2試合も見れば結構疲れるものだ。我々は外の空気を吸いたかった、ということもあり、きちんと一度場外に出て、近くのレストランでご飯を食べた。
どちらにしても一日観戦するなら何かお腹に入れたほうがいいので、飛田給駅のコンビニで何かを買って会場入りするか、会場近くのワゴン車で何かを購入するか、我々のようにいったん外に出てランチをするか、したほうがいい。
ちなみに飛田給はお店がほとんどなく、会場近くにはレストランは数件しかない。
選手観戦 見どころ
選手観戦はもちろん日本人選手の応援がメインだ。しかし一年に一度のジャパンオープンは、とにかく世界からバドミントンの有名選手が続々と東京入りする。
トップ10選手はほぼ全員来ているといっていいぐらいだ。だから日本人だけでなく海外選手たちも近くで見ることができるチャンスなのだ。日本で見られるトップ選手たちは、このジャパンオープンしかない。
試合を観戦したからといって、普段のバドミントンに生かすことができるか?といったら、それは無理。
試合観戦は、今のトップレベルのバドミントンを間近で見ることができるのが、醍醐味なのだ。
高橋松友や、桃田選手、山口、奥原選手などはテレビやネットでいつも見ているが、実際の選手たちの試合の様子をこの目で見ることで、彼らの持つ独特の空気感であったり、試合の運び方であったり、雰囲気であったり、そういったものを感じ取ることができる。
結局ほぼ終日選手たちの試合の様子を見て、たっぷりジャパンオープンの雰囲気を味わった。本当に幸せな一日であった。
来年は同じ会場でオリンピックが行われる。この場所で来年、誰がメダルを取るのだろうか。
ジャパンオープン試合結果
さて、週末には決勝が行われた。
女子ダブルスの永松は高松を破って決勝に残ったが、惜しくも韓国のKIM/KONGペア に負けて準優勝。かなりの差で負けてしまったので本当に悔しい。(12-21,12-21)
女子シングルスは奥原、山口の日本人対決となり、山口選手が優勝した。
桃田選手は昨年に続き二連覇達成。相当なプレッシャーだっただろうが素晴らしい。
男子ダブルスは優勝はインドネシアのMarcus/Kevinペアだが、三位にソノカムが入った。
ミックスは準々決勝で渡辺・東野選手は負けてしまい、優勝したのは中国のWANG/HUANGペアだった。
まとめ
バドミントンの2019年ジャパンオープンは大勢の人たちが観戦に来ていた。今年はいままでで最高の動員数だったらしい。
ジャパンオープンはトップ10選手が一同に介する大会なので、 バドミントンをやっている人は一度は見たほうがいいかもしれない。おおいに刺激になるだろう。
彼らの迫力や真剣なまなざしを目の前で見ることができるので、可能ならぜひ一度は観てみよう。
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