先日あるゲーム大会に参加した。そのゲームは集まった人数でレベル分けし、全8回試合(1セットのみ)ができる、公の大会で何度も優勝しているM選手もゲストで来てくれた。これは嬉しい。今回の経験を経て、こうすれば勝てる、ということをたくさん学んだから、大人バドミントンのみんなに2回に分けてお伝えしていこうと思う。
何かひとつでもいいから、参考にしてみてほしい。
目次
集合は余裕を持って
そもそも集合時間ぎりぎりに到着したのがいけなかった。余裕を持って家を出たつもりが、途中で道に迷ってしまい、結局ぎりぎりに。これは想定外だった。
みんなにハッキリと言おう。試合時間のぎりぎりに到着するのは何のメリットもない。余裕を持って、会場の場所もちゃんと確認して、パートナーとも連絡を取って余裕を持って集合するに越したことはない。
そうでないと到着してから、バタバタと着替えて、準備して、ウォーミングアップもしっかり行うことができないぞ。精神的にもよくない。集合の45~30分以上前には会場についているのが好ましい。
ウォーミングアップは慌てない
試合前のウォーミングアップの時間はほとんどない。公式試合では5分だ。
その5分の間に、ほぼひととおりの練習を行う。ドライブ、ドロップ、ロビング、プッシュ、レシーブ、クリア、ヘアピン、スマッシュレシーブ。これらをさ、さ、さっとできるように日頃から練習しておいたほうがいいかもしれない。普段の練習時に、ストップウォッチで5分計ってウォーミングアップをやってみよう。意外に短いことがよくわかると思う。
最初の試合は緊張する
どんな試合でもそうだが、最初はやっぱり緊張する。今回のゲーム大会は大きな大会ではないので、それほど緊張するような試合ではなかった。でもやっぱりまったく知らない人同士で初めて対戦するわけだから、多少は緊張する。普段はきちんとできるはずのドロップが入らなかったり、スマッシュがスマッシュになっていなかったり、クリアが浅かったり、と、今回はもう散々な第一試合だった。
実力ではどう見ても自分たちのほうが上、ということは試合をしながらわかったが、自分たちのアンフォーストエラーがあまりにも多すぎて、結局僅差で逆転負けしてしまった。うーん。これは悔しい。
相手のせいで負けたのではなく、自分たちのミスで負けてしまったのだから。
そうならないように、最初の試合を行う前は、緊張をほぐすように努力してみよう。パートナーとバカ話やj冗談を言い合うのでもいいし、軽く柔軟体操をしてもいいし、お気に入りの言葉を心の中で繰り返してみるのもいい。何か緊張がほぐれることをやってみよう。
何かのきっかけがあれば波に乗れる
何かわからないのだが、何かのきっかけでぐんぐん試合内容がよくなる瞬間がある。それを逃してはいけない。
自分たちは前半の3-4試合は動きがよくなかったのだが、次第に体も暖まり、最後の2試合は気持ちよく勝つことができた。
それは、おそらくほんのちょっとしたきっかけだったり、体が少しずつ暖まって動けるようになってきたり、パートナーとのコミュニケーションがきちんと取れるようになったり、いろいろなきっかけで波に乗れることがあるのだ。
自分ができることは何でもやってみよう。
相手を見極める
対戦相手はみんな強く見えるものだ。
しかし実際はそうでもないことも多い。そしてそれぞれに得意不得意がある。
自分は、相手の弱点を見極めようと、試合中、いろいろなことを試してみた。そうして相手の弱みを見つけてそこを突く。また、ペアのどちらが強いのだろうか?実力はどちらが上だろう。格差のあるペアなら、弱いほうに球を送ってみる。
そうやっていろいろなことを試しながら試合を進めていくのだ。
休憩時もじっとしていないで、ほかの人たちの試合を観て、これから対戦する相手の動きやペアの癖などを見極めていくのが良い。
大きく、大きく。クリアもリターンも。
今回、ぼろ負けしてしまった2試合は、これができていなかった。問題はサービスのリターン。サービスは相手が近い分だけ球が速く来てしまう。だから当然リターンも速く返すことになるのだが、準備が間に合っていないとリターンがとても浅くなってしまう。
クリアにしても体が縮んでしまっていては中途半端なものになる。これは絶対にやってはいけない。クリアが中途半端だと途端にやられてしまうからだ。
クリアを打つ時は、とにかく隅の小さな四角い箱をめがけて大きく球を送ること。これができないと、試合には勝てない。
スマッシュリターンも同様だ。大きく返す時はやはり左右の隅を狙って返す。浅いと餌食になる。
チャンスは必ず攻撃
相手だって浅い球を返してしまう時がある。この時が攻撃のチャンスなのだ。これをクリアで返してしまってはいけない。
いっきにスマッシュ。しかし焦ってはいけない。ゆっくり、ゆっくりと言い聞かせて最高のスマッシュを打ち込む。相手めがけて打つのではなく、必ず空いているスペースを見つけてそこにたたきつける。これができないと点数を取るチャンスが減る。
守るだけでは絶対に点数は取れない。だから相手から球が上がってきたら、まずは攻撃することをまっさきに考えよう。
前衛は手を上げる
今回、パートナーに指摘されたことだ。自分はほぼやらないのだが、サービスを打った直後は、相手にプレッシャーを与えるために、ラケットを上にあげたほうがいい、と言われた。
まあ、ケースバイケースだろうが、もし上げられるなら上げてみよう。もしたまたまシャトルがラケットに当たればそれはそれでラッキーなのだから。
バックプッシュ
いつも練習しているバックプッシュ、今回は使うチャンスが一度しかなかった。しかも取ろうと思えば簡単に取れてしまう、弱いバックプッシュ。でも打ちどころがよかったから相手は取れなかった。
バックプッシュのチャンスはその後も何度かあったのだが、そのたびに手首がうまく使えなくて、クロスヘアピンのようになってしまった。バックプッシュは意外に使う機会が多いことがわかった。
パートナーにマイナス発言はしないこと
パートナーから、打ったあとに、違う違う、と言われてしまったことが何度かあった。ゲーム中に言われるとかなり落ち込むよね。こういう時は相手に同じことをしないように注意しよう。自分もパートナーが続けてアンフォーストエラーをしたときは、あああーーー、と思ったけれどそこはこらえて無言を貫いた。それを指摘してしまうと、やはり角が立ってしまうからね。
それよりも励ましの言葉をかけてあげよう。
もうちょっとだったね。惜しい。あと少し。ラッキー、ナイス、すごい、さすが、絶妙、最高、そういった言葉を掛けてあげることだ。何かのプラスの言葉がパートナーを奮い立たせたり、勇気づけたりすることもあるのだから。それによって二人の息が合ってくるかもしれないし。
試合中は、リラックスできない時も多い。でもお互いにいたわる気持ちがないと、試合はつまらないものになってしまう。たとえ負けていても、笑顔で、パートナーと一緒に力を出し切れるように、言葉で気持ちを盛り上げていこう。
次回のパート2に続く
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