いいかげん大人の期間が長くなってくると、たいていの人にやってくる、物忘れ。
経験のある人も多いと思う。
上級者の言った一言、心に留めておきたい一言を言われた時、忘れたくないと思い始めた。
でも忘れるかもしれない。
そうだ、ノートに書き留めておこう。
これが自分がバドミントンノートを付け始めたきっかけだった。
でも世の中にはすでにバドミントンノートというのものがいろいろと存在していて、みんなの部活ノートとか、クラブサクセスノートとか、単なるバドミントンノートという形で販売されている。
中身はそれぞれ微妙に違っていて、試合用とか普段の練習用とか、パターン練習や目標設定などが書き込めるタイプとかいろいろ。
自分のノートは、B5サイズの普通のノートに書きなぐりだから、他人が見たら相当読みづらい代物。
最初はそんなんでいいのかも、と思いながら、バドミントンをゼロからスタートして1年後から時々つけるようになった。頻度はその時によってバラバラ。1カ月空くこともあるし、3日続けて書くこともあるし。
自分のバドミントンノートの中身の、9割はバドミントンに関することだが、最近は少し傾向が変わってきた。
バドミントンノートにはバドミントンのことだけを書かなくてもいい
バドミントンノートは、バドミントンの記録用としてレイアウトされているし、自分のノートにもパターン練習のやり方やその注意点などが中心。
でも最近はそういうことではないことをたくさん書くようになってきた。
たとえばこんなこと。
柔道の松本薫(まつもとかおり)選手をご存知だろうか?
オリンピック選手で、通称"野獣"と言われた強い選手だ。
彼女がテレビ番組の中で、ある柔道をやっている小学生の女の子を個別に指導した時のことだ。
それを観て、心に留めておきたいと思った言葉をバドミントンノートに書いた。
そこにはこう書いてある。
『柔道の松本
相手の弱みを早く見つけること。それを自分の強みとどうぶつけるか?
乱どり すり足、 指だけで前に進み、重心を元に戻す。毎回やる
松本の教え
①目線を上に 相手を近く感じる
②肩の方を掴む (上のほう)
③そでを持つ 指の使い方 第一関節からつかむ
自分の体をすべてコントロール すべての位置がわかっていたら技が楽しくなる』
柔道をやっている人なら、このメモはピンと来るかもしれない。
自分は柔道はやったこともないしそれほど興味もないけれど、百戦錬磨の松本選手の言っていることは非常に勉強になる、と思ってメモったのだ。
このように、バドミントンの関係なく、スポーツの一流選手やその道のプロの一言は自分にとって非常に刺激になる。
そして一度メモった記録は、時々見返している。すると忘れていた記憶がよみがえり、初心に返ろうとしたり、次回のゲームでトライしてみよう、という気持ちになる。
そういう意味で、とどめておきたい記憶を記録しておくのは意味がある。
だから、バドミントンノートは、忘れっぽい人にとっては有効かもしれないし、それによってさらにうまくなりたい気持ちを掻き立てられる、という人もいるだろう。
ノートは一度書いたらほうっておいていい。
読み返す時は、自分に迷いが生じた時、精神的に弱くなっている時、試合に勝ちたいと思った時。そんな時に常に自分の横に置いておくといい。
大人バド部のみんな、100円ショップでノートを購入してみないかい?
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