普段はまったく考えないのだが、ある時、ある疑問が沸き上がっては消え、湧き上がっては消え、ということがある。
それは、シャトルのことだ。
シャトルのことを考えたことがある人はいるだろうか。
自分は、最初はなぜ、シャトルの値段がシャトルによって違うのか、ある時疑問に思って調べたことがあった。
高級なシャトルと格安のシャトル。
この違いは何なのだ。
そして、色々と調べていくにつれ、そもそもシャトルは水鳥、主にガチョウやアヒルの羽根から作られているのだが、その水鳥の羽根はどのように採取するのだろうか?ということに疑問を持った。
つまり、バドミントンの羽根を取るためだけに、水鳥を殺しているのだろうか?
それとも人間の食べ物にするための水鳥の肉を採取してから、その水鳥の羽根が、シャトルの工場に廻されてくるのだろうか?
シャトルの作り方はどうにか見つかったけれど、ではその元になる水鳥の羽根をどのように採取しているのかが、どうしてもわからなかった。
この、「わからなかった」、ということから、こう考えた。
もしそんなことを公開してしまったら、人道的な問題に発展したり、あるいは水鳥を殺してしまうバドミントンというスポーツの存在是非に関わってきてしまうのかもしれないから、誰も何も書かないのではないか、と思ってしまった。
主要メーカーはガチョウやアヒルの専門農家と契約して調達しているという。ということは、やはりシャトルの羽根取るためだけにガチョウやアヒルを殺し、その肉は食用となる、という順番なのだろうか。
どちらにしてもあの羽根は、一度水鳥の羽根からむしり取ってしまうと、その水鳥はもう生きてはいけないだろう。
だから、シャトルの羽根目的であろうと、食肉にするのが目的であろうと、結局殺してしまうことに変わりはないということだ。
食肉にするための水鳥を、殺してから羽根を取り、肉の部分は食肉工場へ、羽根の部分はシャトル工場へ、と運ばれていくのでは?というのが自分の想像したところだ。
でも、そもそもガチョウやアヒルは食肉としてそれほど需要があるのだろうか?とも思ってしまう。
シャトル用の羽根を取らなかったら、食肉にする必要もないのかもしれない。羽根を取るから食肉になるのか。そもそも食肉にはならずにそのまま捨てられるのか。
だいたい皆さんもご存知だろうか、バドミントンの試合では、1ゲーム中、何度も新しい羽根に交換する。一試合で15-20本ぐらい使用してもおかしくないのだ。
また自分たちのような一般民でも、一ゲームに新しい羽根を数回交換することもある。そのぐらいシャトルの需要は高い。
しかし、シャトルを作るために水鳥を殺しているのだとしたら、自分は、バドミントンをやればやるほど、水鳥を殺してしまっていることになるのだ。
そう考えると、バドミントンをやる、ということ自体に疑問を感じてしまう自分がいる。
このジレンマをどう解消したらいいのか。時々悩む時もある。
[su_note note_color="#e1fca7"]大人バド部のみんな
今、自分たちにできるのは、とにかくシャトルを大切に使うことしかないかもしれない。
時には、シャトルにも目を配り、心を馳せ、作っている人やガチョウやアヒルに感謝してバドミントンをしよう。[/su_note]
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