バドミントン上級者になるのに1万時間必要、はウソ

TED

本日、たまたまTEDを観た。知っている人はよく知っているだろうが、TEDとはtechnology、entertainment、designのカンファレンスのひとつで、発祥はアメリカの小さなサロンだった。

ごく少人数の人たちが集まり、それぞれの専門分野においてプレゼンをするというものだ。

今では世界中にその輪が広がり、ついに東京でもTEDが開催されるようになった。TED talksは無料で公開されていて、いつでも誰でもカンファレンスの様子を閲覧することができる。あらゆる著名人やその道のプロフェッショナルが様々なプレゼンを行っているので、観る価値は十分にあるだろう。

上級者になるのに1万時間必要、はウソ

そんなTEDを時々暇なときに見ているのだが、本日はとても面白いプレゼンを見つけてしまった。

ジョシュ・カウフマンという人がプレゼンした、「The first 20 hours How to learn anything」日本語で言うと、「最初の20時間であらゆることを学ぶ方法」という感じだ。

彼が言うには、何かを学ぶのに1万時間必要、というのはウソということ。もともとこれを最初に提言したK.アンダース・エリクソン教授(フロリダ州立大学)が研究の対象にしていたのは、プロのスポーツ選手や世界的に活躍している音楽家などだ。

ものすごく競争の激しい世界でものすごく優れた人たちを対象にしていたのだ。そういった分野で頂点にいる人たちの平均の練習時間や学習時間は1万時間だった、というメッセージがもともとの内容だった。

その後、マルコム・グラッドウェルという作家が出した本、「天才 成功する人々の法則」の中で、適切な方法で練習時間を踏めばその分野での頂点に立てる、そしてその時間が1万時間である。というメッセージを発した。

その本がベストセラーになると、この本の中に書かれてある1万時間について世間の人々が語りはじめる。すると、もともとのメッセージである、「競争の激しい世界でその分野の頂点に立っている人たちはだいたい1万時間費やしている。」という内容が少しずつ変わってしまうのだ。これは伝言ゲームとまったく一緒。

まず、「何かで専門家レベルになろうと思ったら1万時間必要である。」というふうに変わってしまう。さらに時間が経つと、「何かに上手になるには、1万時間必要」となる。さらに「何かを学ぼうと思ったら1万時間必要」。というふうになる。

これは明らかに最初のメッセージとは異なっている。

そこでジョシュは自ら研究を重ね、経験値として何かを学ぼうと思ったらある程度上達するのに20時間、という数字を導き出した。

このプレゼンの中でその20時間の根拠を彼は見事に証明しているのだが、20時間あれば、そこそこ上手くなる、というのだ。

ここで自分は、あれっと気が付いたことがあった。

20時間といえば、バドミントン教室の1期分じゃないか。

1回2時間の教室に10回通うのと一緒だ。自分が通っている教室はちょうど10回で1期が終了する。そっか。

こう考えると、20時間というのもあながちウソではないな。

まったく何もわからない状態で教室に通いはじめ、1期が終わった時は明らかにものすごく上達しているのだから。

だから、もし上級者になるためには1万時間必要だ、と思っている人がいたら、実はそうではない、ということを理解してほしい。

実は自分もそう思っていた。しかしこのプレゼンを観てそうではない、ということに気が付いたのだ。

ジョシュは「たいていのことは20時間で習得できる」、という本も出している。

自分は彼のプレゼンを観て、1万時間という数字にまったくとらわれる必要はない、ということがわかり、かなり安堵した。

もし上級になるために1万時間も必要なら、とうてい上級にはなれないだろう。いったいあと何年かかるのか、考えるだけでもウンザリだ。

でももう大丈夫。20時間の積み重ねでいけば、きっとうまくいく。

だからみんな!そう信じて上級目指して頑張ろう。



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ABOUTこの記事をかいた人

まだバドラー歴3年の孤独な大人ネコバド部長。1年目を過ぎたころから仲間ネコを集めて自主練の日々だ。バドミントンをしている時は素のネコになれるんだニャー。 目標は最強のネコバドラー。どんな相手だって受けてたつぞ。ニャー。